中国で服が、
できるまで。
From Brief to Delivery — How Garments Are Made in China.
「中国の工場に発注すると、どう進むのか」。作り手にとって最も知りたいところであり、 最も説明が抜け落ちやすいところでもあります。中国で服を作る工程は、 9つに分かれます。そして納期を決めているのは、縫製ではありません。 素材の入荷とサンプルの往復です。
このページでは、企画のすり合わせから、素材選定、パターン、サンプル、量産、検品、 輸出通関、納品までの各工程を、目安となる日数と費用の発生ポイントとともに順に解説します。 どこで時間がかかり、どこで日本側の判断が必要になるのかが、先に分かる構成にしました。
発注から納品まで、
9つの工程。
縫製ではない。
各工程の目安日数は、500枚程度・既存素材のケースを想定した数字です。 数量、アイテムの複雑さ、素材の調達状況によって前後します。 全体では、サンプル承認から納品まで5〜7週間が標準的な目安です。
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01
企画・仕様のすり合わせ
何を、何枚、いつまでに、いくらで。この4点を最初に固めます。リファレンス(参考样品・写真・既存の手持ちサンプル)があると、言葉で説明するより速く正確に伝わります。この段階で決めた数量と納期が、以降すべての工程の前提になります。
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02
素材(生地・副資材)の選定
生地見本を取り寄せ、番手・組成・目付(gsm)・伸縮性を数値で確認します。指定の生地があれば持ち込みも可能です。色は「ベージュ」のような言葉ではなく、色番またはLab値で指定し、染め見本で承認します。ここで決めた素材のリードタイムが、全体の納期を最も大きく左右します。
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03
パターン(型紙)作成
仕様書とサイズ表をもとに型紙を起こします。既存パターンの流用なら数日、新規設計なら採寸・グレーディング(サイズ展開)を含めて1〜2週間が目安です。日本サイズと中国サイズは基準が異なるため、必ず実寸(cm)で指定してください。
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04
サンプル(試作)の製作
1着目を作り、着用感・シルエット・縫製を確認します。修正が入るのが前提で、2〜3回の往復が一般的です。1回あたり7〜14日かかるため、ここを圧縮できるかどうかが納期を決めます。承認時は「どこが合っていて、どこを直すか」を写真に書き込んで返すのが最も確実です。
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05
量産見積もりの確定
数量・貿易条件(FOB / DDP)・検品範囲・支払い条件を揃えたうえで、最終単価を確定します。サンプル承認後に数量が動くと単価も動くため、この時点で発注数量を固定します。当社は「日本国内に届くまでの総額」で提示します。
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06
素材の手配・裁断
生地を発注し、入荷後に検反(生地の傷・色ムラの検査)を行ってから裁断に入ります。ここが量産工程の最初の関門です。染色の順番待ちや素材工場の繁忙期に当たると、この工程だけで2〜3週間かかることがあります。
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07
縫製
裁断されたパーツを縫い上げます。アイテムと数量によりますが、1ラインあたり1日100〜250枚が標準的な生産速度です。承認サンプルをラインに置き、縫い上がりを随時照合します。
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08
検品・仕上げ・検針
糸切り・アイロン・付属品の取り付けを行い、寸法・外観・縫製を検査します。全数検品かAQL抜き取り検品かを事前に決めておきます。金属検針は日本向けでは必須です。不良品はこの段階で手直しし、そのまま出荷しません。
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09
梱包・出荷・通関・納品
検品を通過した製品を、サイズ・色別に梱包して出荷します。FOBなら港渡し、DDPなら関税・消費税・国際輸送・日本国内配送まで含めて当社が手配します。海上輸送は広東省から日本まで7〜14日、航空便なら2〜4日です。
日本側と中国側、
どちらが何をするか。
できないことが、ひとつある。
| 工程 STEP | 日本側 | 中国側(メドウ) | 補足 |
|---|---|---|---|
| デザイン・商品企画 | ◎ 基本的に自社で実施 | リファレンスがあれば提案も可能 | 色・素材の方向性が決まっていれば、中国側で企画提案(ODM)もできます。 |
| 素材の選定 | ◯ 日本から指定も可 | ◎ 提携素材工場から見本を提出 | 指定生地の持ち込みは可能ですが、数量によっては別途送料が発生します。 |
| パターン(型紙) | ◯ 提供も可 | ◎ 採寸から起こすことも可能 | 型紙データ(DXFなど)を渡すと往復が1回減り、納期が短縮されます。 |
| サンプル承認 | ◎ 必ず日本側で実施 | 修正対応 | 承認は写真と実物の両方で。ここが唯一、省略できない日本側の工程です。 |
| 生地の手配・裁断・縫製 | — | ◎ 中国側で実施 | メドウは広東省仏山の自社工場で対応します。 |
| 検品 | ◯ 立ち会いも可 | ◎ 検品報告書を提出 | 全数検品/AQL抜き取り検品を選択できます。 |
| 輸送・通関 | ◯ FOBで自社手配も可 | ◎ DDPなら当社が手配 | DDPは関税・消費税・国内配送まで含む「届いて終わり」の条件です。 |
◎=主体的に担う ◯=関与する/選択できる —=通常は関与しない。 このうち「サンプル承認」だけは、中国側で代行できません。 色・シルエット・着用感の最終判断は、実際に手に取って見る日本側にしかできないからです。
つまずきやすい、
6つのポイント。
ほぼこの6つ。
素材の入荷待ちで、全体が止まる
納期遅延の最大要因は縫製ではなく素材の入荷です。染色の順番待ち、素材工場の繁忙期、想定と違う色の再染め——いずれも1〜3週間の遅れを生みます。サンプル段階で素材のリードタイムを日数で確認し、その数字を起点に逆算してください。
サンプル修正が、終わらない
修正のたびに7〜14日かかるため、3回で1か月以上が消えます。1回目のサンプルで、修正点を全部出し切るつもりで確認するのが鉄則です。1回につき1〜2点ずつ直していると、納期に間に合いません。
数量が動いて、単価が変わる
50枚と500枚では、単価が2〜3割変わることがあります。サンプル承認後に数量を増減すると、見積もりが無効になります。量産見積もりを取る時点で数量を確定してください。
日本の祝日・中国の春節を、見落とす
春節(旧正月)前後は、中国の生産が2〜4週間止まります。また春節前は駆け込みで工場が混み、納期が読みにくくなります。中国の国慶節(10月上旬)も同様です。この期間をまたぐ計画は、必ず余裕を持たせてください。
「承認済み」の解釈が、ずれる
日本側は「OKの返事をした」、中国側は「修正指示が来た」と受け取る——という食い違いが起きます。「このサンプルで量産に入ってよい」という一文を、メールで明示するようにしてください。
検品のタイミングが、遅い
出荷直前に初めて検品すると、不良が見つかっても手直しの時間がありません。裁断後・縫製中・出荷前の3回に分けて写真報告を受けると、手戻りを最小化できます。
よくある、ご質問。
知っておきたいこと。
Q01 中国で服を作る場合、発注から納品まで最短でどのくらいかかりますか?
既存の型紙と手持ちの生地を使い、500枚程度の数量であれば、サンプル承認から納品まで最短5〜7週間です。新規の型紙起こしと生地の手配から始める場合は、10〜14週間を見ておいてください。いずれも海上輸送(7〜14日)を含みます。航空便を使えば輸送だけで1週間以上短縮できますが、輸送費は数倍になります。
Q02 サンプルは何回くらい作り直しますか?
一般的には2〜3回です。1回で完成するのは、既存パターンの流用かつ素材が明確なケースくらいです。1回のサンプル製作に7〜14日かかるため、3回で1か月強と見込んでスケジュールを引いてください。修正指示は、1回ごとに可能な限りまとめて出すのが結果的に最短になります。
Q03 生地は日本から持ち込む必要がありますか?
必須ではありません。当社は広東省の提携素材工場から、番手・組成・目付を明示した見本を提出できます。ただし、日本で既に決まっている生地がある場合や、特殊な機能素材・和紙素材などを使う場合は、持ち込みいただくか、指定の生地商社から直送していただく形になります。その際の送料と通関は別途ご案内します。
Q04 最初から大量に発注しないと、相手にしてもらえませんか?
工場によります。数千枚単位を前提にした輸出専門工場は、少数量では受けてくれません。当社は100枚/色・柄から承っています。ただし、数量が少ないほど1枚あたりの単価は上がります(50枚と500枚で2〜3割の差が出ることもあります)。まずは小ロットで品質を確かめ、追加発注で数量を伸ばす進め方が現実的です。
Q05 中国の旧正月(春節)は、どのくらい生産に影響しますか?
春節は旧暦のため毎年時期が動きますが、概ね1月下旬から2月中旬にかけて、中国の生産は2〜4週間止まります。加えて、春節前の1か月は駆け込み発注で工場が混み合い、納期が読みにくくなります。春節をまたぐ計画を立てる場合は、通常より3〜4週間の余裕を見てください。国慶節(10月上旬)の大型連休も同様です。
Q06 発注後の進捗は、どうやって確認すればよいですか?
当社では、①素材入荷時、②裁断完了時、③縫製中、④検品完了時、⑤出荷時の5回、写真付きの進捗報告を日本語でお送りしています。ご希望であれば週次の定例連絡も可能です。進捗の連絡を条件として最初に取り決めておくと、途中で連絡が止まるトラブルを避けられます。
Q07 発注から納品までに、日本側でやるべきことは何ですか?
最も重要なのは、サンプルの承認判断です。ここだけは中国側で代行できません。加えて、仕様の確定、数量の確定、支払い、そして日本到着後の受け入れ確認があります。それ以外の工程(素材手配・裁断・縫製・検品・梱包・輸送・通関)は、DDP条件であれば当社が一括で手配します。
スケジュールのご相談から、
承っています。
「この時期に、この数量で、間に合うか」——そうしたご相談だけでも構いません。 発売時期から逆算したスケジュールの組み方も、日本語でご案内します。
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